• トップページ
  • 教室指導方針
  • レッスンクラス
  • 生徒募集要項
  • 教室Q&A
  • 体験レッスンのご案内
  • お問い合わせ
  • 教室フォトギャラリー
  • イベント情報
  • レゴブロック講座
  • レッスン担当インストラクター
  • 教室責任者日記
  • 教室通信
  • NPO法人 子ども自立支援の会
  • 学習塾 稲進会

教室指導方針


親の関わり方

 

レゴを材料として参加できる外部主催のロボット大会での出来事。ロボット大会とはいいわゆるロボコンだと思ってください。
 参加選手の調整場所に参加者(=子ども)以外、立ち入り禁止というルールがあります。親がロボットやプログラミングの製作に手を貸さないようにするためです。ロボットは、野球やサッカー、バレエなどとは異なり、第三者の関わりが直接競技に影響します。野球であれば、親が打ち方をいくら教えようと、バッティングセンターに行きお金をかけて練習しようと、試合で実際にバッターボックスに立ちボールを打ち返すのは子ども自身です。やってくるボールに対して反応しバットを動かすのは子ども自身でしかありません。勉強も同じですね。どんなに親が必死に解き方を教えても、暗記の手伝いをしたとしても、テスト用紙を前にし解答を記入するのは子ども自身です。ロボットは違います。準備の段階で誰かが手を貸したとします。手を貸したものが100%そのままの状態で出場できるのです。親だけでなく教室の指導者など関わる人全員が、その事実把握し、慎重に接していかなければなりません。
 
 子どもの調整箇所に入れない親、もちろん遠くから見守っている方がほとんどですが、中には何とかして関わろうとする親がいるんです。会場の片隅に子どもを呼び出し、ヒソヒソと指示を出すなんて姿がチラホラ見られます。指示を受けている子どもたちは親に依存状態です。試合直前に父親を必死に探す子ども、「お父さんロボット動かないんだけど、どうしよう」って。親は「この部分に問題があるはずだ、貸してみろ」なんてことをしています。大人が手を出したことがそのまま結果につながるのであれば、子どもの成長はありません。ちょっと考えれば誰にでもわかることです。でも、本当に目にする光景なんです。エスカレートすると審判批判を親の方が先立って行ってしまったりもします。「今年の審判は、レベルが低いよな」と。上手くいかない要因を他のものに向けてしまっては、子どもから今回の経験をもとに自己を振り返るきっかけを奪ってしまいます。
 
 かわいい我が子に結果を出して欲しい、その気持ちもわかります。ちょっと手を貸すぐらいならいいだろう、そうも思えることでしょう。でも、そのちょっとが子どもから大切なものをたくさん奪ってしまっているのです。大人は、いくら心配だとしてもグッと関わるのを我慢し、子どもの行動を見守る、そうした姿勢をいつでも忘れてはいけないものです。