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教室指導方針


成功体験の積ませ方?

 
 世間でいわゆる成功者と呼ばれている人に共通することは、その世界で活躍するに足る能力を持って生まれたこと。欠かすことの出来ない資質です。ですが、それでだけではないようです。持って生まれた能力を発揮するために「努力をし続けていること」があるようです。スポーツ、ビジネス、文化学術の世界、どこでも名を馳せている人は必ず自分を磨く努力をしています。逆に高い能力を持って生まれたにも関わらず、いかす努力をせず能力を埋もれさせてしまう人も数知れず存在するのでしょう。努力を続けられる人とそうでない人、違いはどこから生じるのでしょうか?
 それは、「努力の先にプラスのものが存在する」。このことを実感出来ているか否かによると思います。
 ではどうすれば実感できるのか、その方法についてご紹介させていただきます。
 一番手っ取り早いのは、目に見える(=形ある)成功体験をすること。名誉を得る、大金を手にする、志望校への合格、◯◯賞を受賞すると言ったようなこと。しかしそうした成功体験を手にできる人数には限りがあります。受験という場面では、合格者数は決まっており、合格を手にできる人とできない人に分かれます。オリンピックの金メダルなんてものを目標にするとそれをつかめる人よりも、そうでない人の方が圧倒的に多くなります。形あるものを目指した努力は、「努力をしても何も手にすることが出来ない」ことを実感する機会になってしまう危険性がある(高い)とも言えます。
 また、努力をすればするほど、後退しているように感じてしまうこともあります。例えば勉強、勉強の成果には必ず“波”が生じます。成績は、勉強すればそれに比例して上がり続けると言ったものではありません。勉強をしているのに、成績が上がらないとか、逆に下がってしまうこともあります。力を入れて勉強したのに、たいして勉強していない科目の成績が良かったりということになったり。知識が増えることによる混乱が頭の中で起こるためこうしたことが起きます。実はシンプルな問題なのに、勉強し知識を多く持ったがために、複雑な解法が浮かび、悩み、結果誤ってしまいます。努力をし続ける人の成績と言うものは、上下を繰り返しながら、少しずつ上昇線をたどることになるのです。小さな視野で勉強を捉えると「努力したのに成績が上がらない=自分は勉強に向いていない」と思ってしまいがちです。

 努力は必ずしも目に見える成果にはつながらない、しかし努力をすることでしか望むものを手に入れることが出来ないのも真実です。目の前の欲しいものを手に入れることができなくとも、努力により自分の実力は確実に向上します。次の機会に望むものを手にする可能性は、努力をすればするほど高まっていきます。

「努力すること=自分の実力向上=成功体験」

 努力することそのものが成功体験であるし、形ある成果を手にする可能性を高めることにつながる、そうした意識を持つことが努力の継続につながっていきます。また、意識を持てた子供は、いわゆる“燃え尽き”や“挫折感”を感じることはありません。
 大人は、目に見える成果にとらわれてはいけません。目の前の形あるもの(良く見えるもののそうでないものも)は、子供の今の努力へのプラスの材料としてあげるべきです。今必死に取り組んでいること、一生懸命に立ち向かっていること、そうしたことを最大限認めてあげることが大人の最たる役割であると思います。
「頑張れ」よりも「頑張ってるね」と子供たちの努力を一つでも多く認めてあげる、指導者と呼ばれる人間が何より行わなければならないことなのです。