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教室指導方針


最短ルート=正解?

 
 あらゆることに素直でない(なかった?)私は、親に昔から“へそまがり”だと言われてきました(へそまがりって最近耳にしない=死語?)。『素直さ』の大切さはよく言われることです。勉強にしてもスポーツにしても社会に出てからも、何かを習得する際やコミュニケーションを要求される場合など様々な場面で問われる大切な資質であることは事実です。

 ですが、へそまがりは良くないことなのでしょうか。少なからず教育業界に携わらせていただき数多くの子どもたちと接する中、へそまがりって大事じゃない?素直さが一番!でなくてもいいんじゃない?と思えるようになりました。へそまがりの子どもの多くは、他人の意見に従うよりも自分の意見を通そうとします。そのため一つのことができるようになるために回り道を余儀なくされる場合が多くなります。例えばレゴの製作で行き詰まっているとします。様子を見かねたインストラクターから「こうしてみたら」というアドバイスが与えられてもその子はインストラクターの言葉に耳を貸さず自分のやり方に固執し続けます。この場合、素直にインストラクターの言葉通りにするよりも時間や労力がかかることがほとんどです。でもこの回り道に大きな意味があると思うんです。なぜなら人が通らない道を通るという経験ができるからです。インストラクターの言う通りにした場合に見えなかった景色をたくさん見ることができるのです。
 
 経験を積むこと、人はここから多くのことを学びます。最短ルートを通ってきた人間よりも、回り道や時には来た道を戻るようなことをも経験してきた人間の方がたくさんの学びに出会えるとも言えるのです。そして時代は、普通とは言えないような経験を積んでいることに価値がある(=多様な価値観が要求される)と言われようになり、今後もより強く求められることでしょう。

 大人からすると言うことを素直に聞く子どもが良い子、聞かない子はへそまがり(=悪い子)と決めつけがちです。ですが『へそまがり大いに結構』くらいの感覚を大人が持つべきです。ただしへそまがりの子どもには一つのことを覚悟させなければなりません。自分の意見を通す以上起こる結果を自分の責任として受け止めさせるということです。
 
「思う存分自分の考えで取り組んでみなさい。そしてその結果は誰の責任でもありません。あなた自身の行動の結果です。ですから自分で受け止めるようにしなさい」

と伝えてあげることです。
 
 素直さをいっぱいの子、自分の意見を通そうとする子、結局はどちらも素晴らしい長所なのだと思います。人間の持つ長所は、世の中に役立つ力となります。何が良くて何が悪いかではなく、子どもたちの持っているもの全てを長所ととらえ、いかにそれを伸ばしていける環境を作るか、そこに大人は意識を置くべきだと思っています。