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教室指導方針


お母さんの笑い声

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 ……しかし、長期療養の子どもたちはそういうわけにはいきません。母親が笑ったり、泣いたり、悲しんでいる心の変化にとても敏感。「退院」という希望の出口をなかなか見つけられないことに苦悩し、家と病院を往復する毎日で疲れ果てている母親。絶望という感情があふれださないように、感情を無理やり抑え込む母親を傍で見ている子どもは、
「僕の病気は重病なの?一生、治らない?」
「私はママに迷惑をかけてるの?いい子にしなきゃいけないの?」
「私、あの注射をする先生が大嫌いって言っちゃいけない?」
本音を言葉にすることもできず、自分の隣にいる悲しそうな目の母親を見て、
どんどんどんどん自分の感情を押し殺し、おとなしくいい子に変わっていきます。

 ホスピタルクラウンとしての活動を始めた当初は、子どもたちしか見えていませんでした。子どもたちのためだけに、一生懸命にパフォーマンスするのが仕事だと思っていたのです。
しかしふと気がつくと、子どもたちの隣で「ふふふ」と声を出して笑う母親を見て、子どもがつられて笑う!
このことに気づいてから、僕は子どもではなくお母さんに対してパフォーマンスをする方法に変えていったのです。
 この時点では、もう子どものことは後回し。徹底的に母親にギャグを言ったり、いたずらをして楽しませることに徹します。
 すると、じわじわと僕とお母さんたちの呼吸が合ってくるのを感じるのでした。そして、見ると隣で子どもが笑っている。お母さんの笑い声は病室の雰囲気を変えるのです。
            ※ホスピタルクラウン…病院で闘病中の子供たちに笑いを届ける道化師
  『道化師流 サービスの力』(著者 大棟耕介氏 こう書房)


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子供たちに影響を与える大きな存在の一人が身近な大人です。しかも言葉で何かを伝えることよりも(もちろんそうしたことも大切ですが)大人が放つ雰囲気が大きいと思います。明るい雰囲気の大人が近くにいれば子供も同様の雰囲気になり、逆の状態でいれば逆になるものです。 
 子どもの多くが親の就いている仕事に興味を持ちます。運動や音楽などいわゆる趣味と呼ばれるようなものにしても親の興味に子どもが影響されることは多いのではないでしょうか。そう考えると、子どもに夢を持って欲しいと思えば、大人が夢を持つこと、目標に向かって挑戦して行って欲しいのであれば大人が目標を持ち挑戦すること、目的を持って生きて欲しいと思えば、大人が目的を持ちそこに向かって生きる姿を見せることが必要と言えます。
 日々の生活の中で明るくばかり振舞っていられないのも現実だと思います。時には悩んだり落ち込んだりする姿を子どもに見せることもあるでしょう。それでも大人は明るく前を見て進む姿を見せてあげなければなりません。
 教室という場で子供たちと接するインストラクター。製作技術やプレゼンテーションなど指導するべきことはたくさんありますが、何よりレゴブロックを使ったものづくりは楽しいよと、試行錯誤の結果自分の力で何かを達成するととても嬉しいよって実感してもらうために存在するのであり、さらに君たちがこれから歩んでいく将来は、素敵なことがたくさん待っていると伝えられる(背中で語れる!!)そんな大人であるべきだと思っています。