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教室指導方針


実力と確率

 

「夢は必ず叶う!」
 よく耳にする言葉ですが、本当にそうなのでしょうか?そんなはずないんじゃない、むしろ叶わないほうが多いよ、と誰でも多かれ少なかれ思ってしまうものです。

 ある人がオリンピックで金メダルを獲りたいという夢を持ちました。同じ夢を持った人が仮に1,000人いたとします。オリンピックで金メダルを手に入れられるのはただ1人。そうなると金メダルを獲得出来なかった他の999人の夢は叶わなかったことになります。じゃあ次のオリンピックで夢を果たそうということになりますが、オリンピックが開催されるのは4年に1度。4年後には同じ金メダルを狙う人がもっと増えているかもしれません。そして金メダルをつかめるのは変わらずただ1人。受験、就職、結婚などにも通じることで、具体的な目標を夢とした場合、夢は叶わないことの方が圧倒的に多いのが現実であるとも言えます。

 どうせ叶わないなら夢なんか追わない方がいいのでしょうか?夢が達成できたか否か白か黒で判断すると、どうせダメなら最初からやめておこうわざわざ痛い目になんて会いたくないしとなりがちですが、そんなことはないのです。白と黒が明確になるまでの期間、つまり夢を追う中での行動がその人の実力向上に必ずつながっているからです。たとえ夢が叶わなかったとしても、プラスになるものが存在するのです。

 確率ということを考えてみます。例えば最初の段階の実力レベルが2(※ロールプレイングゲームのレベルだと思ってください)の人がいたとします。このレベルでは何かが上手くいく確率はほぼゼロに等しいとします。でも夢に向かいました。結果、敗れたけれども夢に向かって頑張ったおかげで実力レベルが10に上がりました。そしてまた何かに挑戦。またまた失敗。けれどもレベルは20に上がりました。こうしたことを繰り返していると、たとえ成功しなかったとしても徐々に成功する確率は上がり夢を果たせる可能性も高まってくるのです。

 夢を叶えることができた人たちに共通することは、途中で上手く行かないことや一見挫折のように思えるものに出会ったとしてもあきらめずにその先を見つめ行動し続けたことです。しかも必死に一生懸命に。逆に失敗や挫折を目の前にし、自分には力が無いんだとか向いていないといった理由付けをして歩みを止めてしまった人は、成長が止まり夢を叶えることも出来ないままとなります。結果より過程が大事と呼ばれる所以もこうしたことなのでしょう。

 もちろん結果から目をそむけることなくしっかりと受け止めることも大切です。でもその結果にとらわれすぎてはいけないのだと思います。結果がどうであれ、今目の前にあるもの、取り組むべきものごとに真剣に取り組む、そうしたことの積み重ねが成功確率を上げていくことにつながっていくのです。
 
 子供たちがせっかくがんばったのに上手く行かなかったとか、目標を達成できなかったといったことで落ち込んでいる様子を目にすることがあります。レゴでの製作も、難しいものに挑戦すればするほど思い通りに行かない現実にぶつかることになります。そんなとき「大丈夫!ちゃんと君の実力は上がっているよ」ときちんと伝えてあげようと思います。